胃もたれの解消を助ける野菜と食べ方のポイントを詳しく解説
☆胃もたれの解消を助ける野菜と食べ方のポイントを詳しく解説
なんとなく胃が重く感じて食欲が湧かない場合、胃もたれを起こしているのかもしれません。若い頃は胃もたれなんて感じたことはなかった、という人もいるでしょう。
胃もたれは食べすぎだけでなく、加齢やストレスなど、さまざまな原因で起こります。胃が重く、食欲がない場合の食事には、大根やかぶ、ほうれん草などの野菜がおすすめです。
この記事では、胃に優しく、胃もたれの解消に役立つおすすめの野菜と食べ方について、解説します。
☆胃もたれの解消におすすめの野菜と食べ方のポイント
胃もたれしているときは、食べ物を消化する胃の消化能力が落ちている状態です。そのため、胃が消化しやすい食べ物を選ぶ必要があります。
ここでは、胃もたれしているときに、おすすめの野菜とその食べ方を3つ紹介します。
大根
大根は、胃もたれしている人におすすめの野菜です。
大根に多く含まれるアミラーゼは、でんぷん(炭水化物)を分解する消化酵素で、胃もたれを起こして弱っている胃腸の働きを助けます。アミラーゼは、タンパク質から作られており熱に弱いため、火を通さずに大根サラダや大根おろしとして、生のまま食べるのがおすすめです。
じゃがいも
じゃがいもは、消化によい野菜といわれており、胃もたれを解消したいときにおすすめです。皮を取り、よく茹でて軟らかくしたものを食べるとよいでしょう。
じゃがいもは食物繊維が少なく、炭水化物が多く含まれるため、エネルギー源になります。
また、ビタミンCが豊富なじゃがいもは、老化の原因になる老廃物の除去に作用します。果物に含まれるビタミンCは熱に弱く加熱調理には向きませんが、じゃがいものビタミンCは熱に強いのが特徴です。
逆に、食物繊維が多いゴボウやセロリなどの野菜は消化しにくいため、胃もたれのときには避けるべきです。
ほうれん草
ほうれん草も、消化に悪い食物繊維が少ない野菜です。
胃もたれして食事量が減っているときは、少量で栄養素の豊富な食べ物がおすすめ。ほうれん草は、β-カロテンやビタミン、鉄・マンガンなどのミネラルがたっぷり含まれています。
ほうれん草も、しっかりと茹でて軟らかくするとよいでしょう。味噌汁やスープにすると食べやすくなります。肉類のなかでは、鶏ささみが消化によいため、鶏ささみとほうれん草の卵スープがおすすめです。
☆胃もたれが起こる原因
暴飲暴食や油っこい食べ物の摂取は、消化不良の原因です。胃や腸に食べ物が長時間留まるため、胃もたれが起こります。
つまり、胃もたれは大量の食べ物や消化の悪い食べ物によって、胃腸の働きが鈍くなり、弱っている状態です。
食べ物や食べ方だけでなく、加齢やストレスによっても、胃の働きが落ちることがあります。「若いころはたくさん食べても大丈夫だったのに、最近は食べすぎるとすぐに胃もたれを感じる」という場合は、加齢が原因かもしれません。
暴飲暴食を避け、紹介した消化によい野菜を中心に食べるとよいでしょう。
☆胃もたれしているときに野菜を食べるときの注意点
胃もたれのときは避けたほうがよい種類の野菜もあります。
- ゴボウ
- レンコン
- オクラ
- セロリ
- ニラ
- タケノコ
上記に挙げたような食物繊維が多い野菜は、消化にはよくありません。
食物繊維は消化管の消化酵素で消化されず、胃から小腸までほぼ形を変えずに移動します。つまり、食物繊維が豊富な野菜は胃に留まりやすく、胃もたれしているときには向かないのです。
食物繊維には腸の働きを活発にする作用があるため、便秘予防にはおすすめですが、胃もたれしているときは、次のような食物繊維の少ない野菜を選びましょう。
- 大根
- じゃがいも
- ほうれん草
- かぼちゃ
- かぶ
- キャベツ
ただし、食物繊維の少ない野菜も、生ではなく、しっかり茹でて軟らかくして食べるのがおすすめです。
胃もたれ解消には食物繊維の少ない野菜を選ぼう
胃もたれが起こる原因は、暴飲暴食や脂の多い食べ物の摂取、加齢、ストレスなどです。大量の食べ物が胃に送り込まれたり、胃の動きが落ちたりすることで、消化不良となり、胃に食べ物が溜まりやすくなって胃もたれを感じます。
胃もたれしているときは、食物繊維が少ない野菜がおすすめです。なかでも大根は食物繊維が少ないだけでなく、食べ物の消化を助ける消化酵素(アミラーゼ)を含んでいます。
胃もたれを感じているときは、大根をはじめとした食物繊維が少なく、消化のよい野菜を意識的に選ぶとよいでしょう。