アトピーの痒みは野菜で抑えられる?おすすめの野菜と栄養
アトピーの痒みは野菜で抑えられる?
私も膝の裏や肘の裏、手などがアトピーでかゆくなります。。。
肌のかゆみや赤みが気になるアトピーは、子どもから大人まで幅広い年齢の人が頭を悩ませる皮膚疾患です。そんなアトピーの痒みは、野菜を食べることで抑えられる可能性があることをご存知でしょうか。
今回は、アトピーのかゆみを抑えたいときにおすすめの栄養と食品を紹介します。毎日の生活に取り入れて、少しでも症状を楽にしていきましょう。
アトピーの痒みが起きる主な原因
まずは、アトピーの痒みが生じる主な原因について紹介します。
・アトピーの原因は肌のバリア機能の低下
アトピーは、痒みのある湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返す皮膚の疾患です。
左右対称に出やすいところが、アトピー症状の大きな特徴です。
アトピーの原因については明確に解明されていません。
しかし、皮膚のバリア機能が低下している状態に、食べ物やホコリなどのアレルゲン、ストレスなどの環境的な要因が重なることで引き起こされると考えられています。
ほかにも、アレルギー体質であることやストレス、摩擦や日用品などによる刺激によって症状が誘発されることもあります。
・アトピーには食べ物が影響する
アレルギー体質であることは遺伝的要因なため改善できませんが、環境的な要因は改善することができます。
なかでも食生活が乱れると、腸内で異常反応が起きたり免疫力が低下したりして、肌のバリア機能が下がりやすくなってしまうため注意が必要です。
逆を言うと、食生活を改善することでアトピー症状の改善を目指すことは可能なのです。
実際にアトピーで病院を受診すると、保湿剤やステロイド剤の処方とともに食生活の指導を受けることがあるかもしれません。
食事は体の免疫や細胞の修復に影響するため、食べる食材を意識することは、アトピーを治療するうえで非常に大切な要素なのです。
アトピーの痒みを抑えるためにおすすめの栄養と野菜
ここからは、アトピーのかゆみを抑えるためにおすすめの栄養と、各栄養素が豊富に含まれている野菜について紹介します。
・ビタミンB群
ビタミンB群には、肌の皮脂分泌をコントロールして適度に潤った肌をキープする効果が期待できます。食べた栄養を肌に運ぶためには欠かせない栄養素で、アトピーで荒れてしまった肌をターンオーバーさせてくれる効果もあります。
ビタミンB群は水溶性ビタミンであるため、摂取しても尿として排出されてしまい、体内貯蔵しておけません。そのため、毎日継続して摂取することが大切なのです。
【ビタミンB郡が多く含まれている野菜】
菜の花、枝豆、ほうれん草、からし菜
・ビタミンC
ビタミンCは、コラーゲンの生産を促進したり肌へのダメージとなる活性酸素を押さえたりと、肌の健康には欠かせない栄養です。
アトピーの原因であるストレスから肌を守る栄養素としても知られているため、
しっかりと摂取しておくと痒みが抑えられるかもしれません。
ビタミンB群と同様、水溶性ビタミンであるため毎日の摂取が大切です。
【ビタミンB郡が多く含まれている野菜】
パプリカ、ブロッコリー、ケール、モロヘイヤ、かぼちゃ、じゃがいも、菜の花、キャベツ
・食物繊維
「肌は腸内環境の鏡」と言われるように、腸と肌には深い関係があります。
便秘になるとニキビや吹き出物が増えることがあるように、腸内環境が乱れると肌の状態が悪くなってしまうのです。
食物繊維はお腹の調子を整えて、免疫を高めることで肌のバリア機能をサポートしてくれる栄養です。外からの刺激に強い肌を作るためにも、しっかりと食物繊維を摂取しておきましょう。
【食物繊維が多く含まれている野菜】
ごぼう、ふき、セロリ、アスパラガス、青菜類、キャベツ、白菜、さつまいも、里芋
・乳酸菌
乳酸菌は食物繊維と同様に、お腹の調子を整えてくれる栄養素です。乳酸菌が含まれている野菜は存在していないのですが、漬物にすると腸まで届きやすい「植物性乳酸菌」が多く含まれるようになり、お腹や肌を整えてくれる効果を発揮してくれます。
ヨーグルトなどからだけではなく、漬物も食べて効率的に乳酸菌を補給しましょう。
・タンパク質
タンパク質は、肌の材料になる大切な栄養素です。
タンパク質が不足すると肌の代謝がうまくいかずに乾燥や肌荒れにつながってしまうため、
アトピーでお悩みの人は意識して摂取しておきましょう。
タンパク質は大豆に多く含まれているので、
豆腐や納豆などを意識して摂取することをおすすめします。
肉や魚、たまごなどにも含まれているので、比較的摂取しやすい栄養素でしょう。
・アトピーの治療中に注意が必要な食品
最後に、アトピーの治療中に注意が必要な食品について紹介します。
以下の食品は痒みが悪化する危険性があるため、できるだけ避けるようにしましょう。
- ⓵動物性脂質やタンパク質の過剰摂取
➡肉類やたまご、乳製品はアレルゲンになるため、過剰な摂取を避ける - ②香辛料の過剰摂取
➡皮膚への刺激になり、かゆみが悪化 - ③加工食品が多い食生活
➡食塩や添加物などが多く含まれているものも多く、 - 皮脂分泌の活性化や血糖値上昇による皮膚過敏を引き起こす
上記のような食材を完全に避けるのは難しいことなので、
摂取量を調節しながら野菜メインの食生活に切り替えることを意識してください。
【まとめ】野菜を食べてアトピーの痒みを改善しよう!
さまざまな要因によって引き起こされるアトピーは、
食事で肌のバリア機能を高めることで痒みを抑えられる可能性があります。
毎日の食材に野菜を取り入れるだけで非常に手軽なので、ぜひ今日から実践してみてください。
アトピーの痒みを抑える野菜とは反対に、アトピーの症状を悪化させる可能性がある食材も存在しています。ぜひ、避けたほうがいい食材も覚えておいてください。